透明に見える水の中には、無数の細菌や物質が存在しています。
ミドリフグの飼育に適さない成分バランスになれば、白く濁って汚れるなど目に見えて変化がみられることが多いのですが、健康のためには予防が肝心。
早期発見のために、成分検査を実施しましょう。
成分を調べる方法
では目に見えないものをどうやって計測するのか、という事ですが、手軽な2種類の道具があります。
試験紙
小学生のころ、酸性・中性・アルカリ性を測る為にリトマス試験紙を使った実験を経験していますよね。
おなじように、熱帯魚を飼育するうえで管理が必要な成分を計測できる試験紙があります。
おなじみTetora社製のこちら。
海水用と淡水用の2種類に分かれていますが、汽水は塩分を含むため海水用を使用します。
使い方はカンタン、水槽の水に浸して取り出し、余分な水を落とします。
数秒後の表示色をボトルの色見本と比べて、数値を見ることができます。
続いては、もうすこし精度の良い測定方法です。
試験液
こちらの試験液、先ほどと同じくTetoraから発売されています。
試験する成分によってセット内容の薬液の数が異なりますが、使用方法はおおむね同じです。
写真小さな試験管に、スポイト(別売り)等で指定の容量だけ飼育水を入れます。試験管にメモリがありますので正確に。
続いて、セットの溶液を数滴加え、ふたを閉めてよく撹拌します。
数秒~数分まって、チェックシートの色と比較して数値を判断できます。
上の写真はpHの検査液で、数値は8.0~8.5の辺りでしょうか。ばっちりアルカリ性ですね。
ちなみに、水槽立ち上げ初期の参考写真がこちらです。
チェックシートの右上に書かれているNH3・NH4というのがアンモニアのことを指しています。
結果、アンモニアはほとんど検出されず、0.25mg/L以下である黄色を示しました。
ほっとしたのもつかの間・・
亜硝酸の結果は危険度が高いことを示す真っ赤な検査液・・当時はすごく焦りました。
めげずに根気よく換水と管理を続けていくと、計る度に亜硝酸は減ってゆき12日後には濾過が完成したことを示す黄色となりました。
ひと目で安心できる結果です。
飼育水完成後も活用
ミドリフグの行動や様子が変わった時、まず疑うべきは水質の変化です。
水温、塩分、酸素、アンモニア、亜硝酸、pH(ペーハー)。
水温を確認するために水温計を設置するように、その他の要素も計測できる道具を持っておいて損はありません。
ミドリフグの長寿と健康のために、ぜひ活用していきましょう!