ふぐの仲間には歯があります。
体長1cmほどの世界最小フグ「アベニーパファー」ですらちゃんと歯があるので、もちろんミドリフグも丈夫な歯を見ることができます。
ミドリフグの歯・2匹の違い
まずはこちらの個体。
口の輪郭に沿った半円状の下前歯が見えています。
上の歯は食事中でもほとんど露出しません。
続いてはこちら。
上下ともに鋭く歯が伸びており、いびつな形状です。
並べて比較してみると・・
かなり個体差があるように見えます。同日に飼育を開始し、3年間同じ水槽にいる2匹でもこれだけ差が出てしまいます。
ちなみに、口を閉じたときはこのような状態。
上の歯がやや前方に出ていて下の歯に被さるようになり、これ以上は閉じません。
この子はすでに伸びすぎの範囲なのでしょうか・・悩みどころです。
歯が伸びすぎてしまった場合
歯が伸びすぎることによって、捕食に支障が出る場合があるようです。
かみ合わせが悪くなって大きなエサを丸飲みする状態になると消化にも悪いでしょう。
口が閉じられないほど歯が成長してしまった場合は、長さを整える必要があります。
とても参考になる、写真付きで処置の様子を公開しているブログがありました。
ミドリフグではありませんが、同じ形状の歯を持つ南米淡水フグの歯切りの様子です。
冷静さと手際が重要そうですね。
わが家のミドリフグもにも歯切りが必要になった際はこちらの手順を参考にしたいと思っています。
やらずに済むのであればそれが一番安心なのですが・・
歯の伸びすぎ防止策
適切な長さを保つには硬いエサを与えるなど、強度のある物で伸びた部分が少しずつ削れるように工夫しましょう。
わが家では、飾りサンゴを入れています。
このトンネル状に重ねた白い石が飾り用サンゴ。
pH調整兼、寝床兼、歯研ぎとしてわが家の必須アイテムです。
ときどき「ガリガリッ」と気持ちのいい音が聞こえてきますよ。思惑通りかじっているようです。なかなか動画におさめられないのが悔しいところ。
そして、歯が伸びた子の歯の形状がイビツなのは、石を噛んで割れてしまったのかも?と思っています。もう少し観察を続けて、長さが整うのを祈っています。