色鮮やかで表情豊かなミドリフグ。いつのまにか、水槽の隅で黒くなってる?!
今回はミドリフグの色が変わってしまう原因を一挙ご紹介!
黒くなる理由1
心理的・物理的ストレス
水かえ作業におびえるミドリフグ。(自宅水槽にて撮影)
日常的に起こる変色のほとんどが、「ストレス」が原因です。
例えば
・寝ているところを無理に起こした
・エサが足りない
・水槽をたたいたり、大きな音を立てた
・他の魚と争った
こういった要素からミドリフグがストレスを感じると、みるみるうちにお腹が黒くなってゆきます。
黒くなる理由2
環境悪化
こちらは観察と原因究明が必要です。
例えば
・水温の急激な変化
・アンモニア中毒や、亜硝酸の大量発生
・酸素不足
・塩分、PHバランスの崩れ
などがあげられますが、どれもミドリフグ本人は改善できない要因です。
様子に変化があった際、わが家で検査している要素は下記の4点です。
要素 | 適当値 | 備考 |
---|---|---|
PH | ph7.6~8.0 | 弱アルカリ性 |
塩分比重 | 1.008~1.012 | 半海水 |
亜硝酸 | 0.8mg/L以下 | Tetra社推奨値 |
アンモニア | 0.25mg/L以下 | Tetra社推奨値 |
塩分の計測器はもちろん、PH、亜硝酸、アンモニアの濃度を測定できる試験紙や試験液を普段から用意しておくと安心です。
PHやカルシウム濃度が手軽に測定できる試験紙。水槽立ち上げやリセット時にも役立ちます。
黒くなる理由3
眠い
みごとな“フグボール”を披露するミドリフグ。(自宅水槽にて撮影)
ミドリフグは単純に寝る時・眠い時にもお腹を黒く変えます。
水槽内のレイアウトにもよりますが、底にサンゴ砂等の白い砂を敷いている場合はお腹は黒っぽく・斑点模様は薄くなることが多いでしょう。
万が一、体全体が黒っぽくなっている場合は、水質の異変や病気を疑ってみてください。
黒くなる理由4
体調不要
写真を乗せるのが心苦しいのですが、飼育当初(約2週間目)に体調を崩した際のミドリフグが以下の写真です。
(その後隔離と薬浴を行い、すっかり元気になりました。ほかのミドリフグとともに2歳を迎えています。)
口周りがどんよりと黒く変色しています。
このときはエサもほとんど食べられず、お腹もなかり凹んでいます。
黒ずみが体調不要に起因するものかどうかは、食欲や泳ぎ方、行動時間などから総合的に判断することが必要となります。
理由1~3では危険性について大きく扱っていませんが、「黒くなる生き物だから」と安心せず、日々の観察を絶やさないようにしましょう。
あとがき
如何でしたでしょうか。今回はミドリフグの色の変化についてご紹介しました。
最後に乗せた写真は今でも目を覆いたくなるような状態ですが、ほかのミドリフグ3匹とともに無事大きく成長しています。
ほかにも黒くなってしまう理由を発見した際は追記していきます!