当たり前の話ですが、魚には瞼がありませんよね。
そのため、いつ眠っているのか?と疑問に思ったことはありませんか?
その点、ミドリフグは睡眠時にするとされる、通称「フグボール」という体勢など、分かりやすい特徴を持っています。
ミドリフグの睡眠
ミドリフグの眠りで他の大半の熱帯魚と異なるのは、砂底や水草に体を任せた体勢をとること。
食事後のまんまるなミドリフグがコロンと転がっている姿はとてもかわいいです。
そして、より深い眠りについているときはヒレの動きを止めます。
背びれ・胸びれ・尾びれ全てのはためきがなくなり、まるで置物のような姿に。
とくに、背びれと胸びれは体のラインに添わすように固定するため、ヒレが開いているか・閉じているか(体に添わせているか)で睡眠の深さを見極めることができそうです。
上の写真、実は背びれを閉じているのですが、分かりますでしょうか?
右体側に添わせているようです。
ミドリフグの起床サイン
また、ミドリフグが眠りから覚めるときも特徴的な仕草があります。
こちらをご覧ください。
わが家のミドリフグは、人と同じように欠伸(あくび)をするのです!
こちらの個体はゆったりと口を広げ、たくさん水を吸い込むような仕草。
別の個体は、パクパクとしゃっくりのように細かく水を吸い込む仕草を見せます。
人間のくしゃみのように、個性豊かなようですね。
この様な感じで、様々な種類の魚の中でもミドリフグは睡眠の状態が分かりやすい種類といえるのではないでしょうか。
人と似た仕草をするので、より一層家族感が増す生き物です。